現代アルゼンチン音楽の最重要アーティストと称されるCarlos Aguirre(カルロス・アギーレ)。
アルゼンチンのフォルクローレをベースに、多様な要素を取り入れて自身の音楽性を進化させてきた、唯一無二のミュージシャンです。
これまでに数々の名盤を発表してきました。
今回は2019年にリリースしたアルバム、「La música del agua」をご紹介します。
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目次
Carlos Aguirreとは
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カルロス・アギーレはアルゼンチンのSSW/ピアニスト/作曲家です。
1965年に、アルゼンチンのエントレリオス州のセギに生まれました。
リーダーグループを含むソロ名義のディスコグラフィーは以下の通り。
- Crema[2000]
- Roja[2004]
- Caminos[2006]
- Violeta[2008]
- Orillania[2012]
- La musica del agua[2019]
この他にトリオ名義のアルバムや、他アーティストと共同名義の作品をリリースしています。
1stの「Crema」は名作で、発売されてから日本で入手するのはなかなか困難でしたが、2010年に待望の国内盤がリリースされました。
日本には何度も来日していて、知る人ぞ知る、隠れた人気のあるアーティストなのです。
「La música del agua」アルバム紹介
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「La música del agua」は全編カルロス・アギーレのピアノ弾き語りで構成。
タイトルは「水辺の音楽」を意味しており、水辺は故郷アルゼンチンとパラグアイの間を流れるラ・プラタ河流域を指します。
故郷の偉大な先人や、同世代のミュージシャンの作品を、自身の解釈で編み込んだ珠玉の名作です。
track list
- Juancito en la Siesta
- Pan del Agua
- Corrientes Cambá
- Santiago
- El Loco Antonio
- Río de los Pájaros
- Canción de Verano y Remos
- Pasando Como Si Nada
- Sentir de Otoño
- La Cañera
- Leyenda
- Pato Sirirí
入り口として聞いても過去作品と比べても名盤!
カルロス・アギーレの作品は、どれもハズレがないと言っても過言ではありません。
正直な話、巧みな融合性が楽しめるグループ作品をオススメしたい気持ちもありました。
生音にこだわった美しいセッションサウンドが楽しめる過去の作品は、どれも聞き応えがあります。
「La música del agua」はオリジナル曲さえありませんが、カルロス・アギーレの真骨頂がつまった、原点回帰とも取れる聞き応えのある美音です。
名作と名高い1stアルバムの「Crema」にも決して引けを取りません。
「La música del agua」のオススメ曲
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アルバムの中からオススメ曲を2曲、動画をつけてご紹介します。
できる事なら通して聞いて欲しい、名作揃いのアルバムです。
という事で、完全に個人的な好みで選びました。
アルバムを通して聞いていると、慣れてきてあまり気になりませんが、単体で聞いて驚かされるのが重厚感です。
ピアノの弾き語り作品とは思えない、密度の濃い音の世界を楽しんでください。
01. uancito en la Siesta
「結局1曲目なんですか??」と思ってしまった方はごめんなさい。
しかし、この曲はアルバム全体の導入として実に最適です。
初めて聴く方にとっても「なるほど、これがカルロス・アギーレってアーティストで、アルゼンチンのフォルクローレなのね?」と思って頂いて全然構いません。
むしろここから聴き始めてくださいと断言したいくらいです。
08. Pasando Como Si Nada
1曲目がアルバムの基準となるなら、個人的に1曲目の対に位置すると思っているのが8曲目です。
これぞラテンアメリカといった1曲です。
小川から川へ、川から河口へと、まさに流れ行く水のように、少しずつ音楽の広がりを見せていくこのアルバム。
アルバムのキーポイントとして置かれたように思えるのに、タイトルの訳が「何事もなかったように通り過ぎる」というのがなんとも面白いです。
一度聞けばどっぷりハマるクセになる世界
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YouTubeのオフィシャルチャンネルからアルバムがまるまる視聴可能なので、気になった方はチェックしてみてください。
徹底してこだわられたサウンドは、YouYubeで全曲聞けたとしても「CDで聞いてみようかな」と、オーディオ好きの心をくすぐってきます。
2020年にはチリのSSWのFrancesca Ancarolaとの「arrullos」、イスラエルのジャズギタリストのYotam Silbersteinとの「En el jardin」といった注目作をリリース。
今後もカルロス・アギーレから耳が離せません。
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この記事を書いた人 tkCitrous(@tkCitrous) |