皆さんはホラーはお好きですか?
ホラーの魅力というのは、ドキドキするスリルを味わえるだけでなく、死というものを通じて学ぶものがあったり、見えないものへの想像力を身につけることができるいうところにあると思います。
わたしは小さい頃からホラーが好きで、本屋さんに行けば少女漫画よりもホラー漫画を探しているような子どもでした。
『サスペリア』や『ホラーM(ミステリー)』の2冊をメインに、毎月欠かさずホラー雑誌を買って読むのが楽しみで仕方がなかったです。
いまではホラー雑誌というものをあまり見かけなくなってしまいましたが、昭和後期〜平成中期あたりはホラー雑誌の全盛期とも言える時代だったのではないでしょうか。
その中でも、特にわたしがハマったオススメ漫画を3つご紹介したいと思います。
吸血姫美夕(ヴァンパイア ミユ)
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まずは、垣野内成美さんの『吸血姫美夕(ヴァンパイア ミユ)』。
1988年3月 に漫画『吸血姫美夕』の連載がサスペリア4月号から開始となり、漫画の元となったOVA『吸血姫美夕』の他、アニメ化もされています。
主人公の美夕は監視者として、闇の世界から抜け出し、人間世界に入り込んでいるはぐれ神魔を見つけ、再び闇の世界に戻すことを任務としている、というストーリー。
将来、女の子の子どもが産まれたら美夕と名付けよう!と思っていたくらいに、主人公の美夕が好きでした。
美夕のキャラデザの可愛さにまず惹かれ、はぐれ神魔を狩る吸血姫としての孤独や葛藤する姿に胸を締め付けられ、あっという間に虜になっていました。
基本的に救いのないストーリーが多いのですが、儚く神秘的な雰囲気があり、とても美しいお話しになってます。
そしてなんといっても、美夕と美夕の従者であるラヴァとの関係性がとても良い!美少女と美男子のコンビ、最高に萌えます。
百聞は一見にしかず。ぜひ一度お手に取ってみてください。
ちなみに、スピンオフの『吸血姫夕維(ヴァンパイア ユイ)』という作品もあり、そちらもオススメです。
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ゾンビ屋れい子
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次に、三家本礼さんの『ゾンビ屋れい子』。
ホラーMにて、1998年〜2004年にかけて連載された作品です。
魔王サタンの力を借り、死体をゾンビとして蘇らせる力を持つ女子高生、姫園れい子の活躍を描いているストーリー。
れい子にはリルカという姉がおり、その姉が非常に厄介な存在なのですが、ストーリーが進むにつれ、れい子の友人である雨月竹露との交流を通じて変わっていく姿がとても胸を打たれます。
わたしはこの漫画で、「やらない善よりやる偽善」ということを学びました。
ゾンビが出てくるだけあって、時々グロいなぁという描写があるものの、それをもってしても引き込まれるストーリーの面白さとキャラクターたちの生き生きとした魅力が癖になります。
三家本礼さんの描く女の子たちのなんとセクシーなこと。
三家本礼さんの描くゾンビ召喚のなんとかっこいいこと。
ただのゾンビ漫画と侮るなかれ。
バトルものとしても最高にかっこよくて、ドーパミンがドバドバでること間違いなし!
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死と彼女とぼく
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最後に、川口まどかさんの『死と彼女とぼく』。
月刊少女フレンド増刊・サスペンス&ホラー、One more Kissで掲載されていた作品です。
死者の姿を見る能力を持つ少女、ゆかりと、死者や動植物などの心の声を聞く力を持つ少年、優作。
そんな彼らを頼って、さまざまな死者たちが今日も訪れる、というストーリー。
日常の中に、当たり前のように死者がいる。
ホラー漫画によくある、「わー!」「きゃー!」がなく、淡々と受け止めていくゆかりと優作。
作中で【幽霊】ではなく【死者】と表現することの意味。 誰にも理解されない能力を持つ2人が出会い、惹かれあい、そして死者たちと関わっていく。
この作品は、死というものを考えさせられ、また、同時に生きることについても考えさせられます。
思春期真っ只中のあなた、大人になって疲れているあなた。
そんなあなたにぜひ読んでもらいたい。
そして最後に…この作品では、ゆかりと優作のいちゃつきっぷりも見どころのひとつ。
めちゃくちゃ色っぽい!そしてエロい!最高!
『死と彼女とぼく ゆかり』、『死と彼女とぼく めぐる』、『死と彼女とぼく イキル』とシリーズもあり、2021年1月現在も不定期連載中だそう。
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おわりに
奥深いホラー漫画の世界、まだまだ紹介しきれない作品がたくさんあります。
ホラー全盛期に産まれたことに感謝。
この記事を書いた人 鈴鳴うた猫(@itachicat) |